シャワーの水漏れ|バスルームのリフォーム

2階のシャワーを浴びると、下の部屋の天井から水漏れが発生。リフォームを開始してみると、事態は思ったより深刻で、結局バスルームの全面リフォームになりました。

タイル張りのシャワー(walk in shower)から水漏れが発覚

①2階のシャワーを浴びると、その下の部屋の天井から水がポタポタおちる音が聞こえ、天井を触ると濡れていることが判明。

⇒天井に40センチ×40センチぐらいの穴をあけた。

②天井とシャワーの床板の間に70センチぐらいの空間があり、そこにパイプがずらり。

⇒ 給水パイプや、排水パイプから水漏れしていないことを目視と触って確認。

③シャワー下の床板から水が染み出て、ポタポタと天井板上へ落ちている。

⇒ 天井板上にバケツを設置。

④シャワーのタイル壁とタイル床のコーキングを、とりあえず全部はがしてやりなおした。

⇒ 効果なし。

⑤実験(1)シャワーの水を排水口に直接流し入れただけでは水漏れしないことを確認(パイプの問題ではない)。(2)シャワー室内に水を深さ2.5センチまでためても水漏れしないが、5センチまでためると水漏れする。⇒シャワー室ガラスドアの土手部分(threshold, curb)から漏れている。

⑥ハンディマンを呼び、水漏れ原因究明を依頼(有料)。土手部分のタイルを剥がしたところ、中が防水対策されていない(ライナーシートがない)ことが判明。

3業者から見積もりを取り、ハンディマンに依頼|リフォーム開始

シャワー室の修理の見積もりが$4,778でスタートしました。。

サプライズ1

シャワー室のタイル、コンクリートを剥がしたところで、「シャワー室下の床の木が腐っている」「シャワー室の壁の梁がグラグラしている」ことが判明。

シャワー室(とバスルーム)の床の木の貼り換え、床のタイルの貼り換え、シャワー室の壁の梁の補強が必要となった。追加費用の見積もりが$5,657。

サプライズ2

腐った床の木を外したところ、床を支持している梁 (beams) がグラグラしていることが判明。

床の梁の補強の追加費用の見積もりが$794。

サプライズ3

シャワーの配管のP-Trapが詰まっていることが判明。昨年に配管つまりを治してもらったときに業者に$300払ったけど、業者がやったのはワイヤーホースみたいなのを配管に入れてツンツン押し込んだだけだった。それで多少は改善したけど、やっぱり配管の詰まりが限界に来ていたことが判明。P-Trapの交換の追加費用の見積もりが、$552。

詰まっていたのは、髪の毛ではなく、グリース、つまり、石鹸や脂が固まった白いものでした。業者が言うには、配管にケミカル洗浄剤を入れる掃除を定期的にやらないと10年もすればこうなる、とのこと。反省。

ダスト

リフォーム中は音・ハウスダストがすごかったです。家の中でコンクリートを壊したり、壁を外したり、木やタイルを切ったりしているので、かけら、砂、ほこり、木くず、があちこちに堆積していて、空気中にも飛んでいます。アイフォンをちょっと置いて置くと、ダストで画面が曇るレベル。

とりあえず、頻繁に掃除機をかけ、ひたすら耐えました。

実際、リフォームの最初のほうの日程で体調が悪くなりました。リフォームが終わったらもとどおりになりました。

仕上がりと雑感

リフォームが終わりました。終わってみて思うことを書きます。

  • 一般的にハンディマンというのは、1日で終わるようなプロジェクトをお願いする「何でも屋」的な位置づけであり、ひとおおり何でもできる代わりに、一つ一つの工程を見ればスキルはそこそこです。今回、比較的なんでも上手な人に当たって満足の出来栄えなのですが、最後のタイル貼りのところだけ、目地にヒビが入っていました。でも、これはDIYで修復できるマイナー事項なので、よしとします。
  • walk in showerのthreshold/curb(土手)のところから水漏れが発生するケースは多いようです。我々のケースのように、土手のところにしっかり防水シートを入れていないケースが多いらしい。この場合、床タイルと下のほうの壁タイルだけ交換する手もあるけど、通常は壁も全部交換するほうがいい気がしました。
  • バスルームのリノベーションは、バスルーム全面改装業者に依頼するのが普通です。バスルーム全面改装業者のほうが、タイル貼りなどは上手でしょうが、断然高くつきます。担当してくれたハンディマンさんが、以前にバスルームリノベーション業者で働いていたそうで、普通にリノベーションを依頼したら$20kはかかる、とのこと。今回、床板が腐っていたり、と基礎構造の修繕もしたので、普通のフルリノベーションよりも高くついたはず。結果的にはハンディマンさんに依頼してよかったです。
  • 水漏れなどの問題がなく、単にタイルを張り替えて模様替えしたい、ということなら、タイル貼り専門業者がよいです。比較的安く、上手にやってくれるみたいです。
  • 目地が汚いということなら、目地のリタッチを専門にしている業者がいて、比較的安く目地をきれいにしてくれます。
  • 今回、自分たちで水漏れ実験したり、勉強したり、壁のペンキ塗りをしたり、いろいろと頑張ったおかげでトータル$12,000弱で済んだし、勉強にもなりました。

学んだこと・今後の注意点:

  • 配管は、洗浄剤で定期的にきれいにすべき。
  • タイルの目地に、シーラントを定期的に塗るべき。
  • 水回りは、DIYはやめたほうがいい。素人でも見栄えよくリフォームできるけど後でトラブルになることが多い。
  • シャワーパンという、縁がついた入れ物をシャワーの床に使うのが、水漏れ防止の点では最善。ただ、我が家のようにシャワースペースのサイズが特殊だと既製品は無理で、オーダーメイドになり高い。
  • シャワー床のタイルは、水が排水口へ流れるように傾斜をつける必要があるので、必然的に小さいモザイクタイル、そして滑らないようにマット仕上げのもの、を使う必要がある。一方、シャワー壁のタイルは、「掃除が楽」という観点からは、1枚当たりが大きいタイルがよく(目地の面積がその分少なくなる)、かつポリッシュ仕上げ(つるつる)のものがよい。
プライバシーポリシー&お問い合わせフォーム