アメリカから日本への送金の方法を調べてみた

アメリカの銀行にあるお金を日本へ送金する方法について、調べました。今後変わっていく可能性もあるので、あくまで現時点の情報です。

 

日本への送金のしかたの情報があまりない

日本からアメリカへ両替・送金する方法や、アメリカから日本へ少額(例:$1,000)を送金する方法については、いろいろなブログに書いてあります。

しかし、アメリカから日本へまとまったお金を送金する方法については、情報が少ないと感じています。

本記事では、その点についてまとめています。

考えられる送金方法

ここでは、なるべくコストを抑えてまとまったお金(例:$250k)を日本へ送金する方法を考えます。結論からいうと、WISEが一番無難なようです。

①米国の銀行から日本の銀行へ海外送金指示を出す(SWIFT)

両替・送金手数料が高いので、論外。

②WISEの送金サービス

0.5%ぐらいの手数料で両替できる。

③Revolutの送金サービス

プレミアムになると、大金でも両替手数料無料。しかし、Revolutの日本円口座から日本円を日本の銀行へ送金する際、2%の送金手数料がかかる点がネック。

④IB証券(Interactive Broker, IBKr, IBLLC)

IB証券のforex(外為)機能を使い、ドルを円に両替すると、両替手数料は0.002%(ただし最低$2かかる)。例:$250kを送金する場合、両替手数料は$250k x 0.00002 = $50。月1回の送金手数料無料を利用し、プレスティア(リフティングチャージ無料)に入金すると、中継銀行手数料がかかるけれど、全部でも$100かからない。

IB証券の口座維持手数料や最低入金必要額などはない。

サイトが上級者向けで難易度が高い。

IB証券の日本円口座から日本円を日本の銀行へ送金すると、international wire transfer扱いとなる。月1回までは、IB証券側の送金手数料は無料。日本の銀行側でリフティングチャージ・被仕向送金手数料がかかる。さらに中継銀行手数料・コルレス銀行手数料が3000円程度かかる場合がある。

送金のためだけにIB証券を利用していると、口座がクローズされてしまうケースがあるらしい(!)。

⑤OFXやXeという送金サービス

両替手数料無料といっているけど、USDからJPYへの両替のレートが悪いので、結局はWISEより手数料が高くつく。

WISEでアメリカから日本へ送金する際の手数料

以下のリンクから送金にいくらかかるか調べられます。

wise.com

$10,000を送金する場合の手数料

  • WISE account transfer:  $49.77 (0.5%) + $1.31 (fixed fee)
  • Wire transfer:  $54.69 (0.55%) + $5.41 (fixed fee)

$100,000を送金する場合の手数料

  • WISE account transfer:  $497.71 (0.5%) + $1.31 (fixed fee)
  • Wire transfer:  $547.18 (0.55%) + $5.41 (fixed fee)

$250,000を送金する場合の手数料

  • WISE acount transfer:  $1,121.1 (0.45%) + $1.31 (fixed fee)
  • Wire transfer:  $1,244.94 (0.5%) + $5.41 (fixed fee)

$500,000を送金する場合の手数料

  • WISE account transfer:  $2,055.8 (0.41%) + $1.31 (fixed fee)
  • Wire transfer:  $2,303.7 (0.46%) + $5.41 (fixed fee)

$900,000を送金する場合の手数料

  • WISE account transfer:  $3,424.36 (0.38%) + $1.31 (fixed fee)
  • Wire transfer:  $3,870.83 (0.43%) + $5.41 (fixed fee)

メモ

  • 一度に送金できる限度額は、$1m。
  • 一度に日本円で受け取れる限度額は、140000000 JPY。なので、現在の為替レートだと一度に$1mは送金できない。
  • 送金は、何回でも可能。
  • できるだけ多くの金額を一度に送金したほうが、手数料が安く抑えられる。例:$100kを10回送金すると手数料は$4,990.2、$500kを2回送金すると手数料は$4,114.22。この差は大きい。

WISEの円口座からの入金先としてのプレスティア

以下のような形でプレスティアが使えそうです。

アメリカ銀行>WISEドル口座>WISE円口座>プレスティア円口座

WISEの円口座からプレスティア円口座への送金は、円での送金なのに、被仕向送金扱いになるっぽいです。でも、プレスティアでは、被仕向送金手数料は無料。ゴールドにならなくても。これはすごい。

プレスティアにまとまったお金(日本円)を入金した後は、1000万円までしかペイオフ保護がないので、速やかに別の銀行へ国内送金する必要があります。

雑感

WISE account transferとWire transferというのがあって、手数料以外の違い(前者のほうが安い)がよく分かりません。

WISEに問い合わせてみたら、すぐに返事はくれるのですが、痒いところに手が届かないというか、一般的な説明をコピペしたメールを何度も送ってきて、結局、違いについては教えてもらえませんでした。

大金を日本へ送金するのは、まだ何年も先ですが、実際に送金してみれば、いろいろと分かってくると思います。

本当は、IB証券が圧倒的に安く両替・送金できるので、IB証券を使いたいところですが、投資しないで送金のためだけに利用するとクローズされる恐れがあるようだし、サイトの使い方が難しそうで敷居が高いので、現時点では利用しない方向です。IB証券を使うために少額で投資するという手もありますが、考えることが増える(タックスリターン、サイトの使い方、日本に移ったら住所変更?、送金が終わったら口座をクローズ、等)ので面倒です。

ということで、現状ではWISEがよさそう、でも今後、WISEよりベターな送金サービスが出てくるかもしれないので、様子見です。

 

プライバシーポリシー&お問い合わせフォーム