「頭痛が痛い」みたいに似たような意味を重ねた表現(重言=じゅうげん)になっている日本語由来の英語を集めてみました。
アメリカに住んでいると、いろいろなところで、日本語由来の英語を目にする機会があります。bento(弁当)やninja(忍者)など、たくさんあります。日本語由来の表現がアメリカで浸透するのは、私たち日本人からすれば大歓迎ですよね。
そんな日本語由来の英語の中にはちょっとだけ違和感を覚えるものがあります。その「違和感」の正体は、「頭痛が痛い」みたいに重言になっていることです。
ちょっとだけ違和感のある日本語由来のおもしろい英語
それでは、日本人から見るとちょっとだけ違和感があって面白い、日本語由来の英語を、以下にリストしてみます。
(1) Washi paper
和紙+紙(paper)になっていて、「紙」が2回出てきます。アメリカ人には和紙と言われても紙とは分からないので、paperを付けるのは納得です。
ちなみに、日本ではマスキングテープと呼ばれているものが、アメリカだとwashi tapeと呼ばれています。和紙でできていないものでも、きれいな色・絵柄・デザインのテープを和紙テープと呼んでいるようです。
(2) Wagyu beef/ Japanese Wagyu beef
和牛+牛肉(beef)になっていて、「牛」が2回出てきます。これも、アメリカ人には和牛と言われても牛とは分からないので、納得です。
Japanese Wagyu beefという表記もよく見かけます。これだと「和」も2回出てくることになります。
(3) Matcha tea/ Matcha green tea
抹茶+茶(tea)になっていて、「茶」が2回出てきます。抹茶+緑茶(green tea)もいろいろ重複している感じがしますが、matcha green teaの響きとしては「おいしそう」です。
(4) Ramen noodle
ラーメン+麺(noodle)になっていて、「麺」が2回出てきます。
(5) Shoji door
障子+ドア(door)になっています。障子にドアという意味も含まれているので、「ドア」が2回出てきている気がします。
(6) Kimono jacket
着物+はおりもの(jacket)になっています。着物に「はおりもの」という意味も含まれているので、「はおりもの」が2回出てきている気がします。
(7) Futon mattress
布団+マットレスになっています。日本人的には、布団とマットレスは別物と思いますが、アメリカ人には布団といわれても意味が分からないのでマットレスを付けたのでしょう。
(8) Origami paper
折り紙+紙(paper)になっていて、「紙」が2回出てきます。
(9) Emoji letter
絵文字+文字(letter)になっていて、「文字」が2回出てきます。小学生の子どもの宿題プリントに「Emoji letterを考えよう」と書いてあったことがありました(いったい何の課題だったのか覚えていませんが)。
(10) Shiitake mushroom
椎茸+キノコ(mushroom)になっていて、「茸(キノコ)」が2回出てきます。
(11) Koi fish
鯉+魚(fish)になっていて、鯉に「魚」という意味も含まれているので、「魚」が2回出てきている気がします。
(12) Bonsai tree
盆栽+木(tree)になっていて、盆栽に「木」という意味も含まれているので、「木」が2回出てきている気がします。
(13) Daikon radish
大根+大根(radish)になっている気がします。
まとめ
日本人にはちょっとだけ違和感があって面白い、日本語由来の英語を、集めてみました。 なにはともあれ、日本語由来の表現がアメリカで広く知られるようになっているのは、うれしいことです。