ペイオフ対策について考えてみる|アメリカから帰国

アメリカ在住ですが、いずれは日本に本帰国する予定です。ドルでもっている資産を徐々に日本の銀行へ移していくにあたり、「ペイオフ預金保険制度)対策」について調べてみました。

ペイオフ制度は、日本の銀行が破綻した場合、少なくとも1000万円の預金は保証される、という制度です。

調べたところ、ほとんどのサイトで書かれているのは、「ペイオフ対策のため、1000万円以上の場合は、複数の銀行に入れておきましょう」という話です。しかし、これは多額になってくると現実的ではないです。そこで、現実的なペイオフ対策を考えてみます。

1.決済用預金

一つ目は、決済用預金口座をつくって、そこへ全額を入れることです。決済用預金であれば、いくらであっても全額が保護されます。

決済用預金は、利息がつかないというデメリットがありますが、日本の普通預金や定期預金でも利息がほとんどつかないので、同じことです。

決済用預金については、口座維持手数料はかからないことと、自由に出金できて普通預金と同じ感覚で使えること、を確認要です。

2.個人向け国債

二つ目は、銀行預金と並んでリスクがほとんどないお金の預け先として、個人向け国債がよくお勧めされています。

元本保証されている点はよいですが、満期(例:3年)があって満期まではお金が使えない、というデメリットがあります。利息はつきますが、びっくりするぐらい利率が低い(例:0.33%)です。これなら決済用預金のほうが流動性があっていいかな、という気がします。

3.アメリカの銀行やWISE

四つ目は、アメリカの銀行口座の活用です。

日本へ段階的に拠点を移しつつも、アメリカの住所があれば維持できる銀行口座がいろいろとあります。アメリカの銀行のほうが、FDIC保護が一銀行当たり$250kと多いので、4行あれば$1M、8行あれば$2Mまで安全にお金をおいておけます。WISEのドル口座も$250kまで保護されると理解しています。

アメリカの銀行のなかでは、オンライン銀行がsavingsの利率が高めですが、一般的にオンライン銀行はアメリカ非居住者が口座維持することを認めない傾向があります。

一方、メガバンクは利率は低いですが、アメリカ非居住者が口座維持できるものもあります。

なので、現実的には、メガバンクのchecking/savingsを利用することになります。資産保全が目的なので、利息は多少ついたらラッキー程度です。

まとめ

現実的なペイオフ対策について考えてみました。

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