タックスリターンは、ターボタックス(Turbotax®)などを利用すれば自分でできますが、日本の資産を報告する義務を怠ると、後で修正申告するはめになるので、気をつけましょう。
FATCA (Form 8938) と FBAR
まず、大まかに言うと、Foreign Account Tax Compliance Act(FATCA)という法律に基づき、一定の条件に当てはまる人は、タックスリターン時にForm 8938を含めること、そして、タックスリターンとは別にFBAR(Report of Foreign Bank and Financial Accounts)を提出する必要があります。
Form 8938 (FATCA) を提出すべき人の例
以上は 2021年分のタックスリターンについての情報です。
出典は IRS 公式 HP|Instructions for Form 8938 (11/2021) Statement of Specified Foreign Financial Assets 。
詳しくは、毎年インストラクションを確認要です。
Turbotax®を買うときは、オンラインダウンロードで買えます。ブラックフライデーあたりから年末年始にかけてコストコ等のサイトから約$10割引でダウンロード版を買えます。
Turbotax® はいろいろなプランがありますが、日本資産の報告が必要な場合、Deluxeプランかそれより上のプランにする必要があります。
Deluxeプランをダウンロードして入力していくと、ソフトウェアのほうから「海外資産はありますか?」などと聞いてくるので、それに答えて記入していくと、自動的にForm 8938を含めた全ての必要フォームを作ってくれます。
FBAR を提出すべき人の例
2021年の間のいずれかの日に、海外金融口座の合計評価額が$10,000を超えた場合
以上は2021年分のタックスリターンについての情報です。
出典は IRS 公式 HP|Report of Foreign Bank and Financial Accounts (FBAR) 。
詳しくは、毎年インストラクションを確認要です。
FBARは、タックスリターンの書類には含まれず、タックスリターンとは別に、FinCEN’s BSA E-Filing Systemのサイトからオンラインで提出します。
こちらはターボタックスなどのソフトウェアは不要で、各銀行口座等の2021年の間の最高残高を入力して報告するだけです。
まとめ
普通のタックスリターンに加えて、日本資産の報告義務もあるので、ちょっと面倒ですが、慣れれば、どうにかなります。
おすすめは、タックスリターンの時期になる前に、ときどき、日本の銀行口座の利息(申告時に必要な情報)を把握しておく、そして、残高をメモっておいて、あとで1年間の最高残高(申告時に必要な情報)が分かるようにしておくこと。利息と最高残高さえわかれば、あとはドルに換算して申告するだけです。
日本円をドルに換算する際は、IRSのサイトで日本円・アメリカドルの通貨換算レートが公表されるので、それを使います。例えば、2021年分の通貨換算レートだったら、2022年の1月末か2月ごろ(タックスリターンを作成する時期)に公表されるので、それを使います。