タックスリターン|日本資産

タックスリターンは、ターボタックス(Turbotax®)などを利用すれば自分でできますが、日本の資産を報告する義務を怠ると、後で修正申告するはめになるので、気をつけましょう。

FATCA (Form 8938) と FBAR

まず、大まかに言うと、Foreign Account Tax Compliance Act(FATCA)という法律に基づき、一定の条件に当てはまる人は、タックスリターン時にForm 8938を含めること、そして、タックスリターンとは別にFBAR(Report of Foreign Bank and Financial Accounts)を提出する必要があります。

Form 8938 (FATCA) を提出すべき人の例

  • 結婚していない人は、所定の海外資産の合計が、2021年最後の日に$50,000を超えているか、又は 2021年の間のいずれかの日に $75,000を超えた場合
  • 結婚していてタックスリターンを夫婦共同で出す場合、所定の海外資産の合計が、2021年の最後の日に$100,000を超えているか、又は2021年の間のいずれかの日に$150,000を超えた場合
  • 結婚していてタックスリターンを夫婦別々に出す場合、所定の海外資産の合計が、2021年の最後の日に$50,000を超えているか、又は2021年の間のいずれかの日に$75,000を超えた場合

以上は 2021年分のタックスリターンについての情報です。

出典は IRS 公式 HP|Instructions for Form 8938 (11/2021) Statement of Specified Foreign Financial Assets

詳しくは、毎年インストラクションを確認要です。 

Turbotax®を買うときは、オンラインダウンロードで買えます。ブラックフライデーあたりから年末年始にかけてコストコ等のサイトから約$10割引でダウンロード版を買えます。

Turbotax® はいろいろなプランがありますが、日本資産の報告が必要な場合、Deluxeプランかそれより上のプランにする必要があります

Deluxeプランをダウンロードして入力していくと、ソフトウェアのほうから「海外資産はありますか?」などと聞いてくるので、それに答えて記入していくと、自動的にForm 8938を含めた全ての必要フォームを作ってくれます。

FBAR を提出すべき人の例

2021年の間のいずれかの日に、海外金融口座の合計評価額が$10,000を超えた場合

以上は2021年分のタックスリターンについての情報です。

出典は IRS 公式 HP|Report of Foreign Bank and Financial Accounts (FBAR)

詳しくは、毎年インストラクションを確認要です。

FBARは、タックスリターンの書類には含まれず、タックスリターンとは別に、FinCEN’s BSA E-Filing Systemのサイトからオンラインで提出します。

こちらはターボタックスなどのソフトウェアは不要で、各銀行口座等の2021年の間の最高残高を入力して報告するだけです。

まとめ

普通のタックスリターンに加えて、日本資産の報告義務もあるので、ちょっと面倒ですが、慣れれば、どうにかなります。

おすすめは、タックスリターンの時期になる前に、ときどき、日本の銀行口座の利息(申告時に必要な情報)を把握しておく、そして、残高をメモっておいて、あとで1年間の最高残高(申告時に必要な情報)が分かるようにしておくこと。利息と最高残高さえわかれば、あとはドルに換算して申告するだけです。

日本円をドルに換算する際は、IRSのサイトで日本円・アメリカドルの通貨換算レートが公表されるので、それを使います。例えば、2021年分の通貨換算レートだったら、2022年の1月末か2月ごろ(タックスリターンを作成する時期)に公表されるので、それを使います。

 

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