アメリカの塩|シーソルトとコッシャーソルト

アメリカの塩

先に結論から言うと、塩はどれを選んでも大差がなく、粒が大きいか(coarse)小さいか(fine)の好みで、あとは適当に選べばいいようです。

1.シーソルトとコッシャーソルト

アメリカで料理に使う塩といえば、以下の3種類があります。

① テーブルソルト(table salt)[ヨウ素添加あり、なし]

② コッシャーソルト(kosher salt)[ヨウ素添加なし]

③ シーソルト(sea salt)[ヨウ素添加あり、なし]

シーソルトは海水から塩を抽出したもの。

テーブルソルトとコッシャーソルトは、塩の堆積物を精製したもの。

コッシャーソルトは、塩の粒のサイズが粗めである点が、テーブルソルトとは異なる。

3種類の塩があるけれど、味に違いはあるのでしょうか?ちょっと調べてみました。

2.どれも「塩」、それ以上でもそれ以下でもない

今回、いろいろなサイトを読んでみましたが、結論からいうと、「どれも同じで、単なる塩化ナトリウム(NaCl)」ということのようです。

例えば、a couple cook という料理研究家のサイトでは、塩の粒のサイズ(粗いのか細かいのか=coarse or fine)は味に影響するけど、コッシャーソルトもシーソルトも大差なし、と書いています。

Q&A: Which is Better For You: Sea Salt or Table Salt? の栄養士のサイトでも、シーソルトは、テーブルソルトやコッシャーソルトに比べて、トレンディだけど、基本的に違いはない、と書いています。

「ミネラルが入っている塩がいい」という考えもありそうですが、塩からミネラルをどれほど摂取できるのか分からないのと、塩にお金をかける価値観が個人的にはないです。

結局のところ、塩の粒のサイズは好みのものを選ぶとして、塩の種類はどれを選んでも大差ないようです。

ちなみに、レシピが1 teaspoon of table saltと書いてあって、コッシャーソルトなどの粒の大きい塩を使うときは、1 tea spoon より気持ち多めにする必要があります。逆にレシピが1 teaspoon of kosher saltと書いてあって粒の小さい塩を使うときは気持ち少な目にする必要があります。とはいっても、Coasting Catはいつも目分量でやっているので、この当たりは適当です。

いずれにしても、味噌や醤油などからも塩分を摂っているので、料理の味付けの塩は、いつも気持ち少な目にしています。

3.ヨウ素添加の塩(iodized salt)

アメリカのスーパーでは、iodized salt(ヨウ素添加の塩)がたくさん売っています。

これは、ヨウ素が不足して甲状腺の問題が生じるケースが昔あったから、ヨウ素を添加した塩が売られるようになった経緯があるそうです。

しかし、海藻(のり、わかめ、等)を食べる日本人の場合には、ヨウ素添加の塩をわざわざ選ぶ必要はないです。

また、ヨウ素は、卵や牛乳などの食品からも摂取できるようです。

以上から、ヨウ素入りの塩をわざわざ選んで買う必要はなさそうです。

4.Mortonのシーソルトと普通の塩

アメリカで「塩」といえば、Morton Salt, Inc.社の商品がトップブランドです。

今まで、Mortonのコッシャーソルト(Morton Salt Kosher Salt, Coarse)を味付け用に使ってきました。アメリカでは、シェフが塩を指でつまんで鍋などに入れて調理するシーンをよく料理番組で見かけますが、このpinch over(指でつまんで入れる)するのにMortonのコッシャーソルトは適しています。コッシャーソルトはちょっと粗い(coarse)ので、はっきりした味が付けられるイメージです。

今回、コッシャーソルトがなくってきたので、Mortonのシーソルト(Morton Sea Salt, Fine)を買ってみました。こちらは日本で売っている海塩に近い使用感です。おにぎりを握るのに使うと、すごくおいしいおにぎりができます。その他の料理でも問題なく、気に入っています。

Mortonの塩は味付け用として使い、パスタや野菜をゆでるときは節約のため安い塩を使っています。ウォルマートで、普通の塩(Plain Salt)が約50セントで買えます。

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