アメリカ国内での送金方法|ACH送金など

自分の銀行Aの口座から、自分の銀行Bの口座へ、比較的大きな金額(例:$15,000)を送金する方法をまとめました。

同じ銀行の口座Xから口座Yへお金を移動する場合は、たいていの場合、移動できる金額や回数の制限はなく、オンライン上でtransferの指示を出すと、即時反映されます。

本記事では、別の銀行へ送金(銀行Aから銀行Bへ送金)する方法について、まとめています。

①ワイヤートランスファー

最も確実で、早く送金が完了できるのが、wire transferです。「銀行Aの支店に出向き、銀行Bへのwire transferの手続きをする」というのが、最もスタンダードなやり方です。送金手続きの依頼を完了してから、数分~数時間以内には送金が完了します。特徴は、確実に送金できるけれど、手数料が$30程度かかることです。

体験談

Coasting Catの場合は、家を買ったときに、大金を自分の銀行口座から、指定された口座へワイヤートランスファーで送金しました。大金を、確実に、早く、送金する必要があったので、銀行窓口にいって、ワイヤートランスファーを依頼し、その場で、ちゃんと指定口座に入金されたか確認してもらいました。

Online wire transferというのもありますが、あまり利用する場面がないです。家を買うといった超重要な決済の場合は窓口まで出向いたほうが確実ですし、$15,000程度を別の銀行へ送金する場合は、手数料のかかるonline wire transferよりも、下記のACH送金(手数料無料)を利用したほうがいいからです。

ACH送金

ACH送金を使えば、銀行Aから銀行Bへある程度の大金を手数料無料で送金できます。ただし、送金が完了するまでに1日~数日かかります。また、送金完了後、fundがavailableになるまでさらに数日かかる場合があります。

ACH送金のやり方(1)

1. 銀行Aのオンラインバンキングにログインし、transfer(送金)のところから、外部金融機関への送金を選び、外部金融機関の情報を登録します。具体的には、銀行Bのbank routing number(9ケタ)と銀行Bの自分のaccount numberを入力・登録します。
2. 銀行Bのオンラインバンキングにログインすると、銀行Aから仮の入金が2件(ACH credit、例えば、+$0.12, +$0.20)と仮の出金が1件(ACH debit、例えば-$0.32)、がaccount activityに表示されるので、それをメモしておきます。
3. 銀行Aのオンラインバンキングにログインすると、仮の入金2件の金額を聞かれるので、入力すると、銀行Bの口座情報をverifyできます。
4. これで、銀行Aと銀行Bの口座情報の紐づけが完了します。あとは、銀行Aのオンラインバンキング上で、送金先として銀行Bを選び、送金指示を出すだけです。上記のverifyまでに1日~数日かかりますが、紐づけ完了後は送金自体は速やかに(1~2営業日)にできるようになります。

ACH送金のやり方(2)

上記の、ステップ2~3がなくて、ステップ1と4だけの場合もあります。

銀行Aのオンラインバンキングにログインし、transfer(送金)のところから、銀行Bのbank routing number(9ケタ)と銀行Bの自分のaccount number(口座番号)を入力・登録し、その場で送金指示します。

この方法だと、送金指示をしてから1~2日は銀行B側で入金が反映されないので、ちょっとだけ不安になります。

送金指示の際、B銀行のbank routing numberを入力するとB銀行名が表示されるので確認できますが、口座番号のほうは入力間違いをしてもそのまま送金できてしまう場合があるようです。ですので、口座番号の入力時は細心の注意が必要です。

メモ
  • 1日にACH送金できる限度額が、各銀行により設定されています。この限度額はたびたび改変されるので、都度確認要です。あるいは、送金しようとすると、限度額を超えればエラーメッセージと送金限度額が表示されるので、そこで限度額内で送金(必要に応じて、複数回に分けて送金)すればよいです。
  • 銀行Aから銀行BへACH送金するとき、銀行B側から送金指示(pull)するよりも、銀行A側から送金指示(push)したほうが、早いです。

③小切手により引き出し、入金する

ACH出金限度額が低い銀行から出金する場合であって、ワイヤートランスファーの手数料を払いたくないときは、銀行Aから小切手による引き出し(withdrawal by check)をして、銀行Bで小切手による入金(deposit check)をする手があります。ちょっと面倒ですが。

  • 銀行によりますが、一般的には、チェックによる出金は無料です。
  • オンラインバンクの中には、小切手による入金ができないところもあるので、確認要。
  • チェックによる引き出しは、①支店で依頼、②オンラインで依頼、ができます。①だとすぐに小切手をもらるし、出金額制限もないです。②だと、依頼してからチェックが送られてくるまで1週間ぐらいかかるのと、出金額の制限がある場合があります。

④小切手を自分宛に書いて、入金する

銀行Aの自分の口座の小切手(personal check)を使って、自分宛に小切手を書き、サインして、銀行Bの自分の口座へ小切手による入金(deposit check)をすることもできます。この方法も、手数料はかかりません。

ただ、$15,000ぐらいの比較的大きなお金の移動には、この方法を使うことはあまりないです。出金、入金の限度額がある場合があるので、それを考えるのが面倒だからです。

モバイルデポジット

小切手を銀行Bで入金する際は、少額であればモバイルデポジットが便利です。銀行Bのアプリにdeposit checkのボタンがあるので、そこから銀行Aの自分の口座からの小切手の写真をとり、アップロードすれば、入金が完了します。ただし、モバイルデポジットは、1日に入金できる限度額が低めに設定されている傾向があります。例:1日$5,000まで。

注意点:小切手の表面にサインしたら、裏面のEndorse Hereのところにも「For electronic deposit at Chase only」などと書いて、サインもします。裏面にはサイン日は記入不要。Check here for mobile or remote deposit onlyというチェックボックスがあればチェックします。

小切手を使った送金ではアプリに小切手の写真をアップロードするだけなので手軽ですが、小切手を入金してから、実際に入金が完了するまでに数日~1週間程度かかります。

⑤Zelle

銀行のオンラインバンキングやアプリから、このZelleという送金システムを使って送金することもできます。手数料無料。しかし、このZelleは、かなり少額の送金を想定して作られているという印象です。各金融機関によって異なりますが、1日の送金限度が$1,000や$2,500といった感じです。

まとめ

比較的まとまったお金をアメリカ国内で送金する方法をまとめました。

基本的には、ACH送金が無料でできて便利です。

ただ、銀行口座をクローズした際など、小切手で出金して小切手で別の銀行口座へ入金することも、ときどきあります。

 

 

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