休眠口座にならないようにする方法|アメリカの銀行口座

日本の銀行口座は、10年間放置すると休眠口座とされてしまう恐れがありますが、アメリカではどうなっているか、調べてみました。

結論からいうと、州によって異なるけれど、だいたい3年~5年ぐらいの間、口座がinactiveだと休眠口座(dormant)とされてしまう可能性があります。最悪、休眠口座(預金)が州に没収されてしまいます。通知を受けてから没収されるのを回避する方法もあるようですが、そもそも、そういう面倒なことにならないように、気をつけたいですよね。

そこで、本記事では、アメリカの銀行口座が休眠口座にならないようにする方法、どうすればactiveであるとみなされるのか、をまとめます。

休眠口座になりがちなケース

CD口座を自動更新にせず、都度、よさそうなCDに乗り換えたり、利率のよい別銀行のsavingsへACH送金したり、というactivityをしていれば、休眠口座になる心配はあまりないです。

一方、将来、日本へ本帰国する際に、アメリカの銀行口座を残しておく場合は、activityなしで口座を何年も放置してしまう可能性もあります。

また、長期CD(例:5年)の場合、5年間利息が入る以外のactivityがないので、休眠口座になる恐れがあります。

休眠口座にならないようにする方法・注意点

休眠口座にならないようにする方法をまとめると以下になります。

① まず、どこの機関に口座をもっているのか、を全て把握すること。不要な口座はクローズすること(ファイナンスのシンプル化)。そして、各銀行に現住所が登録されているか確認すること。万が一、inactiveとなったとき、通知がくるので、その段階で対処できるのですが、住所が不正確だと通知を受け取ることができません。

② Dormant account(休眠口座)の定義を見ると、an account having no activitiesと説明されていることが多いので、一つの銀行に複数の口座(account)をもっている場合、それぞれの口座ごとにactivityがあるようにするのが安全と思います。

複数口座のうち一部だけが休眠扱いになるか、は銀行によって異なるようです。

③ 休眠口座になるのを避けることができるactivityとしては、自動送金(automatic transfers)、サブスクやクレカ支払いなどの予約支払い(scheduled payments)、出金(withdrawal)、入金(deposit)、ACH送金、checking ⇔ savings間のお金の移動(transfer)、があります。

休眠口座になるリスクがあるときは、各銀行でsavings, checkingの両方を作っておいて、同じ銀行内のsavings ⇔ checking間でautomatic transfers(例:monthly)を設定しておくとよさそうです。

④ 休眠口座になるのを避けることができないactivityとしては、ログイン、利息の入金、があります。

長期CD(例:5年)の場合、5年間利息が入る以外のactivityがないので、利息をCD口座へ積み上げるのではなく、利息を都度savingsへ移動する設定にしておいたほうが安全です。こうすれば、長期CDとsavingsの両方をactiveにキープできます。

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