ほぼノーリスクで、高い利率が話題になっていたIボンド Series I Savings Bondを2022年3月に買って、満1年経過後の2023年3月に売りました。 Iボンドを実際に買い、1年経過後に売った結果、利息がいくらついて、ペナルティがいくらで、実質的に1年間の有効利率はいくらだったか、の体験談と雑感です。
利息、ペナルティ、有効利率
2022年3月1日 (issue date) に、Iボンドを$10,000買いました。
2022年~2023年のIボンド利率は以下のとおりです
2021年11月~ 7.12%
2022年5月~ 9.62%
2022年11月~ 6.89%
2023年5月~ 4.3%
2023年11月~ 5.27%
2022年3月から2022年9月までの6ヶ月間は、発行日時点の利率7.12%が適用されました。
$10,000 x (1 + 0.0712/2) = $10,356 (2022年9月時点の金額)
2022年9月~2023年3月までの6ヶ月間は、9月時点の利率9.62%が適用されました。
そこから、1年後5年以内に解約(redeem)したペナルティとして、3ヶ月分の利息が没収されました。結局、9.62%の利率を享受できたのは3ヶ月間だけになりました。
$10,356 x (1 + 0.0962/4) = $10,604 (2023年3月解約時点の金額)
結局、$10,000を預けて1年後に解約して、利息からペナルティが差し引かれた結果、$604増えたので、「有効利率は約6%」でした。
入金
解約して2日後に、指定の銀行口座へ$10,604が入金されました。
豆知識①:Treasury Directのサイトで出ている現在の評価額は、仮に今解約したらペナルティを差し引いていくらになるか、を表示しています(なお、発行から1年間はそもそも解約できません)。今解約すると実際にいくら指定銀行へ送金されるか、が分かって便利です。指定口座への送金は手数料無料です。
豆知識②:Iボンドを解約した年は、タックスリターンで利息を申告要です(連邦税)。州税はかかりません。自分でDreasury Directサイトにログインして1099フォームをダウンロード要。解約した直後時点では、タックスフォームの欄はYear 2023 (No taxable transactions)と表記されているので、年末に再度チェックすることにします。
雑感
せっかく9.62%の利率がついていたので、3ヶ月分の利息がペナルティとして減額されたのは、ちょっともったいなかったですね。ですが、個人的には、少額のためにいちいちTreasury Directのウェブサイトにログイン(自動ログインできない)して確認するのが面倒だったので、早めに解約しました。 なお、Treasury Directサイトの使い方自体は、サイトに親切に書いてあるので分かりやすかったです。
ポイントは、利率が高いときにIボンドを買えば最初の6ヶ月に高利率を享受でき、後半6ヶ月は大幅に利率が下がっても(かつ、ペナルティを払っても)トータルでお得、ということです。