アメリカの家の内装・外装の特徴と、なくていいもの5つ

アメリカの家に実際に10年以上住んでみて、気に入っている点:

(1)大型食洗機(dishwasher)とディスポーザー(disposer)

大型食洗機が便利なのは言うまでもなく、食器を乾かしておくラックを置く必要がないので、キッチンがすっきりします。 特筆したいのは、大型食洗機は取り換えが簡単で、選択肢が多く(サイズが統一されている)、安く買えることです。 ディスポーザーも便利で、生ごみをすぐに粉砕して流せるので匂わないし、三角コーナーなどが不要です。なお、うちは、ディスポーザーを長持ちさせるために、排水口に金属メッシュのゴミ受けを置き、なるべくディスポーザーに頼らないようにしています。とはいえ、細かい生ゴミは多少は排水口に入ってしまうので、やはりディスポーザーで粉砕して流せるのは便利です。

(2)電子レンジが壁付け(built-in microwave)

アメリカでは、電子レンジは、キッチンキャビネットと同様、壁付けされていることが多いです。電子レンジを置く場所をとりません。 また、キッチンキャビネットのドアが木製である点も気に入っています。

(3)コンロ・オーブンレンジ(kitchen range = stove with oven)

これも食洗機と同様で、取り換えが簡単で、選択肢が多く(サイズが統一されている)、安く買えます。前の家でコンロ・オーブンレンジが故障したときは、ホームデポで注文し、交換・取付まで、スムーズにやってもらえました。

(4)グラナイト(花崗岩)のカウンタートップ(granite countertop)

キッチンのカウンタートップは、グラナイトが人気です(ほかにも、クオーツ、マーブル、合成素材(例:Corian)などがあります)。グラナイトは天然石なので美しく、家のアップデート(リフォーム)でグラナイトのカンタートップを入れれば、家の価値が上がります。 グラナイトは丈夫で、メンテナンスも楽です。メンテナンスとしては、基本的には、水ぶきだけで、時々専用のコーティング剤(sealer)を塗ります。

(5)地下室(basement)がある

うちの地下室には、物置き(スーツケース、ペンキ缶、ハシゴ、などを保管)、オフィス(在宅勤務用)、ランドリールーム(洗濯機、乾燥機あり)、そして遊び部屋、があります。 ランドリールームのスペースに余裕があるので、そこに収納棚を並べて、買い置きしたトイレットペーパー、消毒液(オキシドール)、工具、パントリーに入りきらない食材、などをおいています。 ミニマリスト志向とはいえ、ある程度の買い置きは必要なので、地下室にプラスアルファの収納スペースがあるのが便利です。

(6)バスルーム(full bathroom)がベッドルーム(bedroom)に隣接した間取り

主寝室(master bedroom)からバスルームへ、ドア一つで行けます。ベッドルーム、バスルーム、ウォークインクローゼット、が全て隣接していて、生活動線が短いです。 子供には、子供専用のバスルームがあり、これが、慣れると便利です。

(7)トイレ(half bathroom)にも手洗いシンクがある

トイレ部屋の中にも、キャビネット付きの洗面台(bathroom vanity = cabinet with sink)と壁付けの鏡があります。トイレ部屋の中で手洗いが完結し、洗面台のキャビネット内にいろいろ収納できて、便利です。 アメリカでは、ユニット洗面台がないので、好きなデザインの洗面台(木製)と好きなデザインの鏡を自分で選びます。洗面台の色が気に入らなければ、自分でペンキ塗りして好きな色にできます。鏡も、木枠をペンキ塗りしてもいいし、気軽に買い替えることもできます。

(8)ベッドルームの天井ファン(ceiling fan)

ベッドルームに天井ファンがついているので、ちょっと暑いときに天井ファンを回すことができます。

(9) 内壁がペンキ塗りの壁

内壁が、壁紙ではなく、ペンキ塗りの壁になっているので、汚れてきたり、壁の色を変えたいときに、手軽に好きな色に上塗りできます。 また、アメリカでは家はいつか売る前提で買うので、いつでもペンキで手軽に好きな色に変えられる状態、というのが好ましいとされます。壁紙にしてしまうと、色を変えたいときにまず壁紙をはがす手間がかかるし、きれいにはがれるとも限らない、という理由で家が売れにくくなってしまいます。 日本だと、白い壁紙というケースが多いですね。一部の壁だけアクセントカラーとしてグレーなどの壁紙にしたり。これは、日本では、値段も手ごろで質のよい壁紙がたくさん開発されてきた背景があるからでしょうか。日本とアメリカでトレンドが違うのが面白いです。

(10)枠とドアが白色

標準的なアメリカの家では、窓枠(window trim)、ベースボード(baseboard)、室内ドア枠(interior door frame)、室内ドア(interior door)、クローゼットのドア、クラウンモールディング(crown molding)、を白色(pure white)でペンキ塗装します。 モダンなインテリアにする場合、最近は、ドアや窓枠をあえて黒色にする人もいるみたいですが、それはあくまで例外(センスのある人か、家自体が豪邸の場合)です。家を売るとき万人受けするのは白色です。 枠やドアが白く、白は無彩色なので、壁やカーテンの色を考える際に選択肢が広がります。

(11)レンガの外壁

うちはレンガの外壁なのですが、見栄えがいいのと、ほとんどメンテナンスが不要なのが、気に入っています。 前の家は、アメリカでも一般的な樹脂外壁(vinyl siding)だったのですが、樹脂外壁は定期的に修復(又は張り替え)が必要です。

(12)ダイニングルームが大きい

今の家はダイニングルームが広いので、大き目のダイニングテーブル(90cm x 152cm)を置いています。 食事をするだけでなく、宿題をやったり、工作をしたり、ボードゲームをしたり、とにかくよく使うので、テーブルトップが広々としていると便利です。

(13)キッチン・トイレの床はタイル

キッチンとトイレの床がタイル貼りなので、掃除が楽です。

(14)ストームドアがある

玄関ドアは内開きで、さらに外開きのストームドア(storm door)がついています。ストームドアはガラス張りのドアですので、玄関ドアを開ければストームドアを開けなくても外が見えます。 ストームドアの主な機能としては、①玄関ドアを保護することと、②断熱性を高めることです。確かに、ストームドアのおかげで、玄関ドアがほとんど汚れません。また、玄関ドアに季節に合ったリースを飾っていますが、リースが雨に濡れる心配がありません。

アメリカの中古住宅事情がエコだと思う理由2つ:

①中古で売ることを前提に、家をメンテナンスして、古い家を補修しながら、オーナーが変わっても、長く家を使うことです。 今住んでいる家も築50年以上ですが、住むのに問題ありません。築古でも、ちゃんとメンテ・アップデートしている家であれば、家の価値は上がっていきますので、皆、一生懸命メンテ・アップデートします。

②冷蔵庫・洗濯機・エアコンを備え付けたまま、家が売買されることです。 前のオーナーが使っていた冷蔵庫・洗濯機・エアコンを、そのまま引き継いで使いますので、引越してきた初日から使えます。 特に、エアコン(HVAC: Heating, Ventilation, and Air Conditioning)は残りの寿命が近いと家の値段にも多少影響するので、オーナーはメンテナンスします。これも、ものを大切に使うことにつながり、エコだと思います。

アメリカの住宅になくていいもの5つ(個人的見解):

(1)窓のシャッター

日本で窓にシャッターをつけるのは、①防犯と、②台風などから家を守るため、だと思いますが、アメリカでシャッターがなくて困ったことはありません。

窓シャッターがいらないと思う理由:

① ハリケーンがほとんどないエリアでは、シャッターがなくても困らない。 ちなみに、「ハリケーン」と「台風」は、発生メカニズムは同じで、日本では台風、アメリカではハリケーンと呼んでいるだけの違いです。

② シャッターはあまり防犯にならない。 防犯の観点については、アメリカは日本の比でなく犯罪率が高いので、「シャッターをつければ防犯になる」という考えはありません。治安の悪いエリアでは、鉄格子(window security bars)を窓につけることで防犯しています。鉄格子の欠点は、災害があったときなどに窓から脱出できない点です。それに、窓に鉄格子がついている家があると、それは「治安が悪いエリア」を意味するので、イメージは悪いです。 一方、飾りのシャッターは人気で、窓の両側に開閉しない「飾り」のシャッター(exterior shutters)を付けている家は多いです。

(2)トイレ・バスの窓

日本ではお風呂やトイレに開閉できる窓がついていることが人気ですが、アメリカの家でトイレ・バスに窓がついていなくて困ったことはありません。換気扇があるので。

トイレ・バスを窓なしにすることにより、長屋(タウンハウス)でも、全ての部屋(リビング、ダイニング、各ベッドルーム)に十分に窓をつけることができます。

また、トイレ・バスにベッドルームからドア一つで行けるのが便利なのですが、トイレ・バスに窓を付けようとすると、レイアウト的に、実現が難しくなります。

(3)スチール製の二つ折りドア(bifold door;折れ戸)

クローゼットのドアとして、二つ折りドア(bifold door;折れ戸)は、省スペースで開閉できる特徴があります。木製の折れ戸ならよいですが、金属製の折れ戸は、重くて開閉がスムーズでなくドアのハードウエア(留め具)が壊れやすいです。

(4)ウッドデッキ・ベランダ

アメリカにはベランダというのはなくて、ウッドデッキが強いて言えばベランダに近いです。ウッドデッキがあると、最初は見栄えがよいですが、メンテをちゃんとしないと、10年もすればボロボロになります。

一方、バックヤードにレンガや石でデッキを作るのなら、投資効果が高いです。レンガや石はほぼメンテフリーですから。

(5)バーチカルブラインド

バーチカルブラインド(縦型ブラインド)は、アメリカでは人気ないです。見た目もオフィスみたいですし、壊れやすいです。

なお、バーチカルでない、横型のブラインドは、壊れやすいということもなく、機能的で、見た目もよいものがたくさんあります。交換も簡単です。

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